飯綱町へ移住をお考えの方へ

(北信五岳の飯縄山と田園風景)

長野県北部に位置する飯綱町。北信五岳の麓に広がる里山の風景と、四季の変化を身近に感じられる自然環境が魅力の町です。西・南は長野市に隣接し、中心市街地まで車で約30分と、自然と利便性のバランスの良さも特徴です。
農業が盛んで、リンゴや米などの生産地として知られるほか、霊仙寺湖や飯綱東高原などのレジャー施設もあり、四季を通じて自然を楽しむことができます。近年は里山の暮らしに魅力を感じる移住者も増え、子育て世帯を中心に定住の動きが広がっています。2024年の出生数は56人と過去10年間で最も多くなり、若い世帯の定住につながる動きも見られています。
町では待機児童ゼロの保育環境や信州やまほいく認定園など、自然を生かした子育て環境づくりを進めるほか、廃校を活用した交流拠点「いいづなコネクト」や、ワークスペースを備えた子育て世代向けの施設「みつどんのお家」など、若い世代の活動の場も整備しています。
今回は、子育て世帯だけでなく、多様な世代が里山で暮らしやすい環境づくりに取り組む飯綱町の移住施策について、飯綱町地域活性化推進室の熊井さんにお聞きしました。あわせて、全国から移住者が訪れる「認定こども園 大地」の青山園長にも園の特徴や教育移住の相談現場について伺いました。

(飯綱町地域活性化推進室の熊井さんと飯綱町PRキャラクター•リンゴの妖精「みつどん」
はじめに、近年の移住者の傾向を教えてください
飯綱町 企画課 地域活性化推進室•熊井さん(以下、熊井さん) 長野県内および首都圏近郊、20代から40代、親子世帯が多いです。
子育て以外の移住もあります。
最近では、田舎暮らしの情報誌「2026年版・住みたい田舎ベストランキング」において全国9位(1万人以上の町・若者世代・単身者部門)にランクインしました。
今後も移住者は増えていくとお考えですか?
熊井さん 令和7年には2年連続での社会増(転入者が転出者を上回る状態)となりましたので、このまま勢いを持続していきたいと考えています。
近年、飯綱町では子育て世帯を中心に移住の動きもみられます。2024年の出生数は56人と過去10年間で最も多くなり、働きながら子育てできる支援策の整備が若い世帯の移住先として選ばれる要因の一つとなっています。

(菜の花と桃の花が共演する4月)
移住者に喜ばれている支援制度について教えてください
熊井さん 支援制度は、どこの自治体も横並びではありますが、飯綱町では結婚新生活支援事業補助金という新婚さんが活用できる100万円の大型補助金があります。これは特に好評です。
飯綱町が考える『子育てしやすい町』は、どのような環境ですか?
熊井さん 医療福祉政策が充実していることだと思います。例えば働きながら子育てができたり、困った時に必要な手助けができるような、そんな状態を指します。
子育て世帯から評価されている環境や制度は何ですか?
熊井さん 信州やまほいく認定の保育園が3園あり、基本的に待機児童はゼロです。また自然派幼稚園として「認定こども園 大地」さんには全国から入園希望者が多く訪れ、移住者の増加に貢献いただいています。

写真:認定こども園 大地提供(認定こども園 大地)
認定こども園 大地の保育の特徴として、特に大切にしている点を教えてください
認定こども園 大地•青山さん ホームページや口コミで、事前に理解されたうえで見学に来られる方が多いです。最近では、保護者が発刊した「大地との遭遇 こんな幼稚園ありかよ」を読んで、「大地」の保育を理解し訪れる方もいらっしゃいます。一言では語れませんが、実際に見学していただくことで保育の特徴を感じていただけると思います。

写真:認定こども園 大地提供(野外教室 冬の雪遊び)
移住を検討している方からの入園相談で多い内容は何ですか?
認定こども園 大地•青山さん 移住相談の多くは、「大地」の教育を目的とした「教育移住」です。そのため、まず仕事や住居の見通しについてこちらから確認しています。
住居については、畑や農作業をしたいか、まきストーブが必要かなど、どのような暮らしを希望しているかを伺い、暮らしに合った物件の選び方なども提案しています。

写真:認定こども園 大地提供(野外教室 秋の脱穀作業)
また、移住してきた先輩家族とマッチングする時間を設け、実際の移住相談の機会をつくっています。この取り組みは30年前から続けており、移住希望者からも好評です。移住体験住宅に宿泊するのではなく、移住相談の際に園に滞在し、先輩家族との交流や実際の保育の様子を見てもらうことで、スムーズな移住につながっています。

写真:認定こども園 大地提供(野外教室 春の鯉のぼり)
年度途中の入園や見学については、希望があれば随時対応しています。住居などが決まり次第、年度途中からでも入園可能です。

写真:認定こども園 大地提供(野外教室 夏の流しそうめん)
保育園の他に子どもを預けられる施設には、どのような選択肢がありますか?
熊井さん 「飯綱町子育て世代支援施設・みつどんのお家」は「子育て支援センター」と、妊娠期から子育て期にわたるまでの母子保健機能を有する「子育て世代包括支援センター」、さらに子育て世代のはたらきを支援する「iワーク(ワークセンター)」の3つの機能を兼ね備えた複合施設となっており、こちらでも一時預かりが可能で、非常に好評です。

(みつどんのお家)

(1階は子育て支援センター。就園前の親子の遊び場)

(2階はワークセンター 子育て世代の「はたらき」を応援する施設)

移住後の役場への相談で多い内容は何ですか?
熊井さん 保育園への途中入園や、児童クラブ等に関する相談が多いです。
途中入園については、移住相談を受けたのち、教育委員会と連携し、受け入れ可能な園を探すなどの調整を行っています。基本的に、未満児を除き、受け入れができなかった事例はないと認識しています。
子育て世帯以外の移住者にとって、飯綱町の魅力は?
熊井さん 四季折々、それぞれの季節で移りかわる美しい里山の風景、自然の中でのゆったりとした生活など、でしょうか。また、日常に支障を来すほど山奥ではなく、ほどほどに田舎なところだと思います。

(のどかな里山の風景)
『いいづなコネクト』など、若い世代が活動しやすい拠点について教えてください
熊井さん 町主催の「飯綱若者会議」から提案された町の課題解決につながる取り組みなどを飯綱コネクトEASTを会場にイベントとして実施した事例があります。その後、取り組みを継続するために卒業メンバーが会社をつくり、あまり活用されていなかった体育館をスケートボードパークとして整備するまでに発展し、町内外から親子連れなどの利用者が増えています。


(いいづなコネクトEASTでのハロウィーンイベント/work-labo)
コワーキングスペースやイベントスペースなどの整備は、移住促進につながっていますか?
熊井さん 廃校となった2つの小学校をサテライトオフィスやコワーキングスペース等の交流施設として整備することで、地域の活性化を進めてきました。
その取り組みを推進するうえで、新たな仕事の創出や多様な働き方を町として積極的に支援していることが、移住先を探す際の選択肢として、一定程度、評価されているのかもしれません。


(いいづなコネクトWEST/自習室)
飯綱町の里山環境は、暮らし全体にどのような影響を与えていますか?
熊井さん 家庭菜園で新鮮な野菜を自ら収穫したり、のどかな風景の中を気軽に散策したり、生活に自然を取り入れやすい環境だと思います。また、アウトドアが好きな方にも好立地だと考えています。


(50種以上の個性が実る、甘い香りに包まれたリンゴ畑/
グランピング施設「グランルーク飯綱高原」)
長野市街地まで約20〜30分という立地は、働き方やライフスタイルにどのようなメリットをもたらしていますか?
熊井さん 自家用車を利用した場合には長野市内と遜色のない通勤時間でありながら、休日は自然に囲まれリラックスができる、そんな生活が実現できます。
子育て環境や移住施策について、町として今後、強化したい課題などはありますか?
熊井さん 町立病院への小児科の設置や、未満児保育の充実など、より安心して子育てができる環境づくりを現在、進めています。
最後に、飯綱町への移住を検討している方へメッセージをお願いします
熊井さん 玄関を出ればすぐそこに豊かな自然があります。四季折々の美しい里山の景色の中での生活を始めませんか。ご相談、お待ちしております!
写真、地図14枚:飯綱町役場提供

